内面を見せないこと

よしもとばななさんのエッセイは、父が亡くなったときに友達が貸してくれて、それ以来ずーっと折に触れ読み返しているのだけれど、読むたびに響くところが違う。

(ちなみに借りた本は返して自分で買った)

 

最近響いたのは、自分の内面を文章には出さないというところ。

 

プロならば、「東京ディズニーランドに行きました」いうことを、とても楽しかったバージョン、喜びを抽象的に表すバージョン、自殺すれすれバージョン、冴えないバージョン、平凡なバージョンで、嘘を書くこともなくスラスラ書けるけれど、

どの視点から書くかが、作家の個性というもので、ばななさんは内面的なものを出すのをよしとしない、それは好みの問題で善悪の問題ですらない、

というような話だった。

 

折しも、今日は友達の誕生日で。

誕生日のメッセージを送るときにいつも思うのは、

何もない人なんてたぶんそんなにいなくて、だからこそ、これからの1年でひとつでも多く楽しいことがありますように、ということだ。

歳を重ねてきてw、いろんな話を聞くし、いろんなことを体験してきた(まだ道半ばかもしれないけどー)。

 

いろいろあるのは仕方がない。

まぁでもそれは、自分や周りの人の力を借りながらなんとかかんとかして、心踊ることや美しいものやあたたかい時間をつくることを目指していきたいし、言葉にするなら、そんな発信をしたいなって思う。

(最近の心踊ることは、逃げ恥の曲に合わせてこっそりダンスを練習することw )

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