「強くないと働けない」の?

独身時代からの友人たちとランチを食べた帰りの地下鉄で、なぜかは忘れてしまったけれど、仕事の話になった。

友人は私よりもだいぶ年下で、働き始めて3年くらい。

「強い人じゃないと働けないよね。って最近思う。」

話を聞くと、新しく入った人はほっておかれ、ダメ出しをされ、優秀な上司たちはむちゃくちゃ忙しくしているらしい。そのため、新しい人たちは仕事がよくわからず、でも誰にも聞けず、途方に暮れているそうだ。

「で、強い人じゃないとダメだなと思った。」

 

いやいや、それって違うんじゃないの、とたまたま持っていた中原先生の本

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から、「パニックゾーン」の話を伝えてみた。

人が成長するには、少し背伸びをする「ストレッチゾーン」が必要だけど、「パニックゾーン」みたいな無茶ぶりされる場所にいたら、萎縮するだけで仕事ができるようになんてならないよ。って話。

で、それは、上司が性格悪いとかではなくて、強い人しか仕事しちゃいけないとかでもなくて、その子の会社だけのことでもなくて、組織としてあることなんじゃないかなと。

 

自分が育休中というマイノリティの立場(?)なのもあるんだろうけど、「強くないと働けない」「能力があり、意欲ある人が働ける」んじゃないと思うんだよなあ。

誰でも、その人なりの能力(いいところといってもいいのかもしれない)は環境によって生かせると思うし、少なくとも、異質や多様を認める集団の方が、”生き残れる”新しい視点やアイデアが生まれることもあるんじゃないか。

 

強いことを大事にしていたら、頑張り続けなきゃいけなくて、でも私だっていろんな状況になりうるし、他の人だってそうだし、いる人で「どうやってやっていく」ことを考えた方がチャレンジングだし、うまくいく気がする。